私流 映画館に行きたくなる映画

トラックバックで友人から「最近でお薦めの映画は?」とあったので、書いてみよう。無謀なんだけど・・・友人A君、長くなっても最後まで読めよ!
そもそも僕は映画評論家ではないし、最近の映画もほとんど観ていない。昨日紹介したハッピーフライトのみ。ましてや、これから公開する作品のどれが面白いかなんて知る訳もない。なので、世間の評判や、信頼する評論家の意見など参考にしつつ、個人的に興味のある「おもしろそうな映画」を紹介したいと思う。
下に羅列した映画タイトルは11月中旬から公開されているもの。この中で青色のものは「観たいけどビデオでいいや」というもの。(理由を簡単に書いてます)赤色は「映画館で観たいもの」にしてます。ざっと眺めてみよう。

* 11月15日公開 以降
o ダイアリー・オブ・ザ・デッド(監督がゾンビ映画の巨匠ロメロだから) o ハッピーフライト o GSワンダーランド o ラブファイト o ブロークン o ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日(イギリス) o ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて o BOY A(イギリス) o DISCO o シルエット 〜Silhouetto〜o フォーク&バレット 〜サヨウナラ戦争〜 o 私は貝になりたい(ブログで批判したものの、興味はあるから) o 1408号室(原作がキングだから) o ブラインドネス(面白そうな内容) o 俺たちに明日はないッス o バンク・ジョブ o 平凡ポンチ(日本) o 中華学校の子どもたち o 未来を写した子どもたち(評論家の町山氏が絶賛していたから) o ザ・フー アメイジング・ジャーニー(フーが好きだから) o 大奥 浮絵悲恋 o ラット・フィンク 〜ボクのビッグ・ダディ〜 o ニュータイプ ただ、愛のために o ジュテーム〜わたしはけもの o RUN3(日本) o 工業哀歌バレーボーイズ THE MOVIE o ソウ5 o うん、何? o 青い鳥  o デス・レース (バカそうだけど面白そう)o 猫ラーメン大将 o アリア  o D-WARS ディー・ウォーズ  o 最強☆彼女 o 夏休みのような1ヵ月  o 変態ピエロ o ピョコタン・プロファイル
12月の公開作品
* ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト  ストーンズが好きだから)* ウォーリー (評判が高い。アカデミー賞候補) * ぼくのおばあちゃん * 252 生存者あり (日本映画にしては頑張っているパニック映画らしい)* 殺しのはらわた  * 制服サバイガールI  * 制服サバイガールII  * 岸辺のふたり  * 亀 * エグザイル/絆 (評論家の町山氏が絶賛していたから)* 斬〜KILL〜  * 特命係長 只野仁 最後の劇場版  * 劇場版メジャー MAJOR 友情の一球(ウイニングショット)  * うたかた * ブロークン・イングリッシュ  * 劇場版 BLEACH ブリーチ Fade to Black 君の名を呼ぶ  * 破片のきらめき 心の杖として鏡として  * アラトリステ  * 大丈夫であるように ─Cocco 終わらない旅─  * 空へ ─救いの翼 RESCUE WINGS─ * TOKYO JOE  (この手のドキュメント好きだから)* 地球が静止する日 (下記参照)*K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝 * M(エム)  * ラースと、その彼女 (変な映画の予感、興味がある) * 魔法遣いに大切なこと * ワールド・オブ・ライズ リドリー・スコット監督だから) * 永遠のこどもたち * 赤い糸  * 映画!たまごっち うちゅーいちハッピーな物語!?  * 懺悔  * トミカヒーロー レスキューフォース 爆裂MOVIE マッハトレインをレスキューせよ! * 劇場版ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!  * 動物農場  * 英国王 給仕人に乾杯! * セックス・ピストルズ 勝手にやったぜ!  * アナーキー  * 反恋愛主義 * 音楽座ミュージカル メトロに乗って -映画館上映特別版- * マルセイユの決着(おとしまえ)  * ハピネス  * 40歳問題  * アラビアのロレンス/完全版  * 女バス  * GOTH  * ノン子36歳(家事手伝い)  * 悪夢探偵2 * パリ  * 無ケーカクの命中男/ノックトアップ  * やさしい旋律 * ファニーゲーム U.S.A.  (下記参照)* チェコ人形アニメの巨匠たち  * チェチェンへ アレクサンドラの旅  * 寝取られ男のラブ♂バカンス * The ショートフィルムズ/みんな、はじめはコドモだった  * ティンカー・ベル  * ミラーズ (バウアーが出てるから) * アンダーカヴァー  * その男 ヴァン・ダム (評論家の町山氏が紹介していた) * そして、私たちは愛に帰る * シネマ歌舞伎 連獅子

こんなに公開されているんだね。知らないタイトルがほとんど。観客に選んでもらう映画を制作するのは大変な事だ。僕の観たい映画なんてファンからすればミーハーなものばかりだと思う。観たいと思っていても、実際は観ないのもいくつかあるだろう。時間は無尽蔵にあるわけじゃないからね。映画館に行きたいのなんて、たった二つ。「ハッピーフライト」は前回、さんざん語ったので地球が静止する日について、まず書こう。

地球が静止する日
 
ストーリー:
任務遂行のために地球へとやってきた、宇宙からの使者クラトゥ(キアヌ・リーヴス)。クラトゥの謎を解き明かすべく政府や科学者はやっきになる中、今訪れんとする危機に気付いたのはヘレン(ジェニファー・コネリー)と息子(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)だけだった。

正直、そんなに期待はしてないのだ。じゃあ、何故行くのか?それは超大作SFだから。近所の映画館でやるから。もう、それだけ。僕の映画館に行く基準は、評判も大切だけど、それ以上にでかいスクリーンで観た方がいいもの大音響で楽しみたいもの。というのがとても重要。それ意外は面白そうでも映画館には足を運ばず、DVDレンタルで済まそうとする。映画館の魅力は他にもあるよ。真っ暗闇の中、時間を拘束されることで、その映画への感情移入度は、家でDVD観るより遥かに高いからね。でも、やはり料金は高いし(高い料金払うから、観る真剣度も増すんだけど・・)、わざわざ足を延ばす労力を考えるとそうなってしまう。僕にとって映画館はアトラクションを楽しむ場所になってしまったのだ。そのように思ってる人は多いんじゃないかな?
この映画は事前情報がギリギリまでシャットアウトされていたみたいで、最近になってやっと映像が流れるようになった。流石に映像は凄そうだけど、評論家の映画評などまだあまり出ていない。(映画評なんて、鵜呑みにしちゃいけないけどね。)僕が気になるのは、まず上映時間だ。106分しかない。正直、映画館に行った時くらい、たっぷり楽しませてほしいと思ってしまうほうだ。今年公開したダークナイトなど2時間半あって、十分に満足したからね。冒頭のライフルをぶっぱなすシーンの轟音を聞いて、映画館に来てよかったあと思ったけどね。
 1951年作品 SFの古典的作品だ
話は戻る。この映画は2度目の映画化。最初はかなり古い映画でさすがに観ていない。その物語が現代SFX技術によって蘇ったのだ。つまらなくはないでしょう?もう一つ気になるのは主演のキアヌ・リーブス。この人こういう役ばかりだね。全然笑わない役。マトリックス然り、コンスタンティン然り。ぴったりといえばそうなんだけど、これでいいのか?
個人的に観たくても、人に勧められるかは別の話だったりする。次に紹介するのは上記のリストから、ファニーゲームUSA」だ。この映画紹介していいものか迷うところ。つまり半端じゃない衝撃作なのだ。何故、USAとタイトルに付いているのか?それはリメイク作だからだ。しかも同じ監督によるもの。彼はリメイクする条件に、全く同じようにつくることを挙げた。変わっているのは俳優と言葉(英語)くらいで、あとはアングルからセットまで、ほぼ同じに作っているという作品なのだ。何故彼がそんなことしたのかはよく判らない。ただ言える事は、この映画は彼にとって完璧な作品なのだろう。だって全くいじらないって余程の自信がないとできない事でしょ?それにこの映画はマニアの間では評判になっていたけど、(カンヌ映画祭で賞を獲ったのに)一般の人にはほとんど知られていない。だからこそ、あえて同じ物で勝負したかったのかもしれない。(アメリカ人って、字幕というだけで観に行かないらしいから)
取りあえず二つの予告編を続けて見て欲しい。

ファニーゲーム 1997年作品

ファニーゲームUSA 2008年作品

ストーリー:
別荘で過ごすアン(ナオミ・ワッツ)とジョージ(ティム・ロス)夫妻のもとに、ポール(マイケル・ピット)とピーター(ブラディ・コーベット)と名乗る青年が訪れる。ふてぶてしい訪問者の態度に業を煮やしたジョージがポールのほほを平手打ちすると、突然二人の男は凶暴な顔を見せ、生死をかけたゲームをしようと告げるが……。

ほぼ同じに作られてるのはなんとなく判るでしょ?この映画は観客の感情を逆撫でし、挑発を仕掛けるような作品だ。主人公達は不条理な暴力にされされる。僕たちはそれを観て、「こうなってほしい」という願いを込めるのだが、監督はそれをどんどん裏切っていく。「普通ならこういう展開になるのに」ということも、無視を決め込む。はっきり言って、こんな胸くそ悪くなる映画はない。女性なんて、途中で席を立ってしまうに違いない。僕らがいかに予定調和を映画に期待してるかがよく判る。意外な展開を望みながらも、予定通りに事が運ばないとイライラしてくるのだ。でもそれが現実だよね。実際に殺された気の毒な人だって、誰かに危機一髪でもいいから、助けにきてもらえることを期待したに違いない。どこかで来るわけないと判っていてもね。それくらいの希望がないと救いがない。
やっぱりこんな映画観ることはないよ。僕は1997年版を観たわけだけど、かなりブルーになったからね。この監督は後にも凄い作品を作っている。「ピアニスト」
という作品は特に衝撃を受けた。お薦めなんだけど、観るならそれなりの覚悟をして観て下さい。ファニーゲームみたいな胸くそ悪い感じではないので、その点はご安心を。

ピアニスト [DVD]

ピアニスト [DVD]

というわけで、上記のリストからは、観てないうちにお薦めできないのがほとんどだな。1月上映作品もいまいち。ただ楽しみな映画は2月に控えている。この映画。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生
 
ストーリー:
80代の男性として誕生し、そこから徐々に若返っていく運命のもとに生まれた男ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)。時間の流れを止められず、誰とも違う数奇な人生を歩まなくてはならない彼は、愛する人との出会いと別れを経験し、人生の喜びや死の悲しみを知りながら、時間を刻んでいくが……。

この映画の見所は若返っていくところ。メイクが凄いらしいんだけど、ちゃんと映像処理も加わって完璧らしいね。楽しみです。観たDVDなど,面白かった作品は随時紹介していきたいと思ってるけど、まず僕の話より、評論家の意見を聞いておいたほうが無難だと思うけどね。それでは
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