ランニングのすすめ その2 トレーニング編

というわけで、トレーニング編です。
何かを始めるにあたって、大体僕は本から入る。理屈から入らないと落ち着かない性分なのだ。

3時間台で完走するマラソン まずはウォーキングから (光文社新書)

3時間台で完走するマラソン まずはウォーキングから (光文社新書)

この本の通り、進めていった。もう一度書いておくが、テーマは走る事が好きになりたい!である。>>


これ、シューズの宣伝になっちゃてるけど、金氏のランニング理論が簡単に説明されている。

始めはウォーキングからだ。とにかく走るための筋肉を作らないといけない。自転車にはよく乗っていたけど、ペダルを漕ぐ筋肉と走るための筋肉では箇所が違うのだ。ロードバイクのプロ日本人選手がインタビューで言っていた。。
「僕、歩くのが苦手なんです」
つまり、ペダルばかり漕いでいるので、歩くための筋肉が退化しているというのだ。面白い話だと思った。

長い距離を歩くと、翌日にはかなりの筋肉痛が残った。特に膝下のももと尻回りが痛い。金氏の理論は体幹ランニングという。簡単に説明すると、足だけでなく体の軸(腹筋、尻)を使って、地面の衝撃を受け止める走り方である。これを意識することによって、衝撃が分散されて、怪我や故障をしにくい体を作るというわけだ。たいがい、初心者は膝を筆頭に、足を痛めてしまって走らなくなってしまうことが多いと思う。それは足だけで走ってるからに他ならない。だから、尻が痛くなるのはいいことだ。ここの筋肉も使えてるってことだもんね。

歩くのにも馴れて、やっとランニングに移っていく。デューク更家が登場して以来、ウォーキングは市民権を得たけど、どうも僕には楽しくない。退屈だし、モチベーションが上がらない。音楽やラジオを聴けばいいと勧められたけど、そういう問題ではないみたいだ。


デューク更家氏の講演の様子。これを観ると、どうも本来面白くないウォーキングを無理矢理エンターテイメント化しようとしてるようにしか見えない。ちょっとした宗教団体みたいになってる。でもそれを最初にこの人がやったからこそ、脚光を浴び、巨万の富を得たわけだ。

ウォーキングは年配の方が始めたり、リハビリの一環としてやるのはとてもいいものだと思う。有酸素運動でダイエットできるし。基礎体力を維持できればいいと考える人にもとてもいい。でも進歩はない。だって、ウォーキングで速くなろうなんて考えないでしょ?タイムなんて計らないでしょ?まさか、競歩に移っていく人は稀でしょう?歩き終えた達成感ってそんなにあるだろうか?山登りなら感じるだろうけど・・・とまあ、確実にマンネリズムが忍び寄ってくるはずなのだ。いや、あくまで僕にとってね。
ちなみに、ダイエットしたいだけのために、走るというのはやめたほうがいいと思う。走った方が痩せ方も早くなると思いがちだけど、決してそんなことはないそうだ。毎日30分〜1時間(しっかり)歩くほうが、有酸素運動になって効果的に痩せていくそうですよ。

ランニングには際限がない。やればやっただけの結果がついてくる。少しずつだけど、タイムも答えてくれるし、距離も確実に延びていく。自分が進化していくのを実感できるのだ。これは大きなモチベーションに繋がる。間違いない!古いか。
走ることが好きになるために必要なこと。
理屈は簡単だ。辛いと思ったら、無理をしない。これをきちんと守ること。はじめは楽に走れるスピードでゆっくり走る。辛くなってきたら我慢しないで、歩いたり、立ち止まったりする。そのうち呼吸が整ってきたら、また走り出す。それを繰り返すのだ。歩いたりすることって、なんとなく自分を甘やかしているような気がしてしまうので頑張って走り続けたくなってしまう。これは良くない。走るのは辛いというイメージを自分に植え付けるだけでしかないからだ。だから、こう考えよう。
身体に、まだそれ以上走る準備ができていないのだ
日が経つうちに、走り続けられる距離が少しずつ延びていく。これは密かな喜びだよ。確実に自分の体は進化しているのだ。

それと、基本的に体重計に乗らないこと。というか体重は極力気にしないということが大事だと思う。食事制限などしないで、おいしく食べること。(暴飲暴食は論外だよ)ダイエットは、痩せる喜びはあるけど。同時に食欲を抑えなきゃいけないストレスを抱える事になる。この辛さに走る事とイメージが結びつくのは良くないのだ。食事は走るための筋肉をつけるためには重要なものだし、それを省くと走る体にはなっていかない。走る筋肉がついていくと、自然に余分な肉はとれて、身体は軽くなって走るスピードを上げていくことができるのだ。

Tarzan (ターザン) 2008年 11/12号 [雑誌]
この本の中で、長谷川理恵がインタビュー受けてるんだけど、何と彼女は3時間15分で走るらしい。すげーはええ!走って8年間らしいけど、そこまで進化するんだねえ。

彼女のランニング相談室です。とても美しい女性だけど、喋りがロボットみたいで損してるなあ。昔、テレビドラマ出たりしたけど、すごい棒読みで話にならなかった。

というわけで、いつしか気持ちよく走れるようになっている。走るのが楽しくなる。走り自体が楽しいというよりも、楽に走れている・コントロールできている自分が誇らしいというか、嬉しいんだな。そういうことではないかな?こうなったらしめたもの。当然新たな欲が出てくる。「もっと速いスピードで走りたい」「もっと長い距離を走りたい」「マラソンに参加したい」「4時間台で走りたい」「3時間台で走りたい」と想いははエスカレートしていく。もちろん、次のステージに進むには、今度こそ苦しみを体験しなければならない。今の自分を越えるためにね。でも心配はいらない。一度でも走る喜びを体験すれば、脳にそのイメージを伝達してしまえば、その苦しみは受け入れやすいものとなる。また、新たな喜びを得られるご褒美があることを知っているわけだからね。悪いイメージなんか吹き飛んでしまうのだ。作家の村上春樹はマラソンに出る準備を5ヶ月前からするという。練習のテーマはこうだ。
時間を掛けて、具体的に身体に苦痛を与えていく。運動量の上限を少しずつ上げていく.身体と注意深く会話しながら、
なんとも、マゾヒティックな言葉だ。自分を追い込んだ分、その見返りは大きいからこそできることなんだと思う。自分の描いた通りにマラソンを完走した時って、いいようのない感動があるというからね。

しかし、走っていて思うのは、やはり本格的にやってる人はすごいってことです。彼らは5キロを15分で走ります。キロペース3分だ。これってもの凄いスピードなんだよなあ。テレビじゃそう見えないけど、猛スピードで走っている。(よく自転車とかで、素人が追っかけてるシーンが映るけど、けっこう必死で追いかけてるよね。それだけ早いのだ)僕はどうかといえば、大体5キロ、27分位。キロペースで5分25秒くらい。これ今の限界。当面の目標はキロ5分でコンスタントに走れるようになることだけど、キロ3分のスピードって、一瞬でも僕には出せない。いや、これはもう不可能です。恐らくそんな数字はこれからどんなにやっても出せないでしょう。その壁はあまりにも高く遠いので、とりあえず今、目の前にある小さな壁を少しずつ越えるしかない。
こうして書いてきたけど、興味を持った人がいたら、ちゃんと本を買うなり、ネットでも詳しく書いているサイトがあるので、そちらをじっくり参照してほしい。飽くまでこのトレーニングは僕の選んだやり方であり、人に寄って向き不向きがあるかもしれない。でもどんな方法にせよ、自分に合うと思ったら信じてやり続けるしかないのだ。
ネットならナイキのホームページでランニングのレッスンページがあります。基本的にここの講師も体幹走法を推奨しています。レベルに応じたトレーニングメニューも詳しく書かれているので、本買わなくてもここで十分かもしれません。
http://nikeplus.nike.jp/runningclub/runtrainingindex.html


ちなみに僕はNike+ipodやってます。スピードや距離など走りながら分かるし、パソコンにデータを簡単に保存出来るのでとても重宝してます。
http://www.apple.com/jp/ipod/nike/run.html

どこぞの夫婦がこれを使って走ってます。アップルのCMより商品の面白さ伝わってると思う。

次回は、実践編、レースといきたいところだけど、まだレースは走った事が無い。僕は慎重派なのだ。マラソンはしばらく後になると思う。一応、目標は2月の守谷ハーフマラソン。ここで完走する事。なるべく2時間を切る事。過去の大会記録を見ると、とても恥ずかしい目標だ。でもそれが今の現実。とりあえず現段階では、10キロを54分で走れるので、そのスピードを20キロまで維持できるかが、今の課題かな。今回はこれまで。

守谷ハーフマラソン 大会ガイド&エントリー
http://www.city.moriya.ibaraki.jp/halfmarathon/