僕の音楽カタログ1 90年代の女性ボーカル編

最近は音楽を聴く頻度が減ってしまった。生活にそれほど音楽は必要なくなり、せいぜいランニングする時に聴くくらいだ。
10代から〜30代まではよく聴いた。その頃聴きまくっていたものをカタログとして残しておきたいなと思う。
普段、僕はほとんど洋楽しか聴かない。ジャンルはさまざまで、ハードロックからジャズまで幅広く聴いており、それなりにマニアックなものになってしまう。このブログではマニアックなものは避けたいのでここではそれに触れない。(ネタにつまったら書くかもしれないけど)というわけで、まず日本の音楽から紹介したいと思う。僕は日本となると、何故か女性ボーカルもの以外はあまり聴かない。男だから女性の声が癒しになるということもあるけど、実際、過去には才能のある女性シンガーが沢山いた。男以上に歌詞の世界に広がりがあって、音楽的にも多彩な事ができていた。なんとも不思議な国ニッポンだ。男はロック一辺倒でバカ丸出しだったような気がする。それは言いすぎか。
今ではエーベックスのような大量生産音楽工場ができて、どれも同じようなものばかりになってしまった。他のメーカーも負けじとマネをする始末で、音楽的多様さはあまり望めない時代になってしまったのだ。(もちろん、例外は存在します。それはまたいつか)まずは女性ボーカル編 今はメジャーシーンから消えてしまった90年代のアーティストを中心に紹介します。
どれもいい曲ばかり揃ってるので知らない人も聴いてみてください。

EPO
EPOはポップスの天才である。断言する。彼女の作るメロディーはどれも素晴らしく、歌唱力も天下一品。曲もヒットしたし、向かう所敵なしという存在だった。そんな確固たる地位を築いていた時、「本当に自分が作りたいものを作っていきたい」と宣言し、一線から突然身を引いてしまった。僕はガッカリした。確かに商業的な世界にいると自分を見失ってしまうこともあるのだろう。でも彼女は大衆的なポップスを歌ってこそ輝く人なのだと僕は信じて疑わなかった。そうして彼女は自分探しの旅に出てしまった。作る歌も内象的で地味になっていった。でかいホールでコンサートはせず、街の小さな公民館などで、数人の仲間と演奏活動をするようになった。僕も彼女の歌は聴かなくなってしまったが、最近のドキュメントを見た事がある。流石に歌はうまかったし、心から音楽を楽しんでいるようにみえた。それはそれでよかったけど、やはり一抹の淋しさを感じた。僕にはまたあの頃の輝くようなポップスを歌ってほしいと思わずにいられないんだな。

彼女の代表曲をメドレーにして歌ってます。弾き語りなので歌のうまさは伝わると思います。

五島良子
決して美人ではないけど、個性的な声の持ち主で多彩な表現力を持った歌手です。CMソングとかも結構歌ってるので、知らない所で聴いた声かもしれません。

「うちへ帰ろう」この曲は彼女の代表曲であり名曲だと思います。舌ったらずな歌い方で幼い雰囲気で歌っていますが、ソウルフルな歌も全然歌えて凄いんですよ。当時はケータイが普及してなかったので、歌詞の中で「電話リストを破り捨て」と歌ってます。男の僕でもうちへ帰ろうと思える曲でした。

大貫妙子 
彼女は日本音楽シーンにとって、歴史の一部であると思う。彼女には時期によって音楽のスタイルが異なっている。恋愛遍歴と重なるのかもしれないが、坂本龍一、今やミスチルの大プロデューサー小林武史など、さまざまな天才達とコラボレートする中で多様な作品世界を作り上げてきた。コンサートも何回か観にいった。どれもいいコンサートでしたが、特に小林武史とのコンサートは今では貴重な思い出の一つとなりました。

「新しいシャツ」 彼女には名曲が沢山あります。中でもこの曲は味わい深い曲だと思います。

種ともこ
元気ポップスの天才、種ともこであります。彼女は今でも現役であり、熱狂的ファンもついてます。さすがに今は聴かなくなりましたが、当時は出す曲出す曲どれも才気に溢れていて圧倒されていました。思わず口ずさんでしまうような曲が沢山あって、とても楽しいソングライターです。僕の周りにも結構ファンいましたが、どうも女性には受けてなかったように思います。まあ、バカっぽいんだよね。

「pumps race song」 最高に楽しい曲だと思うんだけど、ほとんど誰も知らない曲でしょう。本当に残念だ。しかしこの振り付け自由だな。こんなの今じゃ観れないよね。

かの香織
最近はCD出してないのかな? コケティッシュかつアンニュイな歌い方をする彼女、CMソングも結構歌ってます。いい曲沢山歌ってますが、特にファーストアルバム「ファイン」は捨て曲のない名盤であります。種ともこ同様、聴く人を選ぶ歌手だと思うが、今よりも当時は色んな歌手がいたんだと思わずにいられない。ポップスの黄金期だったと思う。

「午前2時のエンジェル」 この曲は彼女の代表的なものだが、僕はそれほどでもない。でも動画があまりなかったんだよね。

佐藤聖
ナンダカンダ言って一番よく聴いたのは彼女の歌だったりする。アルバムもほとんど持っている。彼女は上に挙げた歌手と違って曲は書かない。でも曲には恵まれていて、名曲も沢山あります。でもメジャーにはなれませんでした。とりたて美人でもないし、インパクトがなかったのでしょう。僕が彼女の存在を知ったのは、デビューして随分後になってのことでした。職場で、いつも佐藤聖子のCDを聴いている先輩がいて、それを一緒に聴いてるうちに僕もファンになってしまったのです。彼女はいつしか消えてしまいました。留学したとか、フラメンコをやってるとか、時々ライブをやってるとか、断片的な噂は耳にしますが、もうレコードを出す事はないでしょう。残念であります。

「恋をするなら」 まあ、オーソドックスないい曲だと思います。僕にとって、彼女は理想的な女性シンガーなんだけど、世間は冷たかったようです。

小川美潮
なんともほのぼのした声の持ち主で、多くのミュージシャンから愛されたシンガーだ。この中では一番マニアックな存在かもしれない。優れたミュージシャンのバックアップで素晴らしいアルバムも作った。とても思い出深い。

「窓」 隠れた名曲だと思います。久し振りに聴いて、なんて音楽的に豊かなんだろうと思いました。バックなんてこだわりを感じます。このビデオは彼女のために作られた短編映画の1シーンです。監督をこの前亡くなった市川準が撮っています。70年代の雰囲気があって、とてもいい映像になってると思います。歌は途中から入ってきます。

古内東子
彼女は今でも現役のシンガーソングライターです。でも僕がお勧めするのはファーストアルバムです。4枚目位までは聴きましたが、それ以降は残念ながら飽きてしまいました。というか歌が代り映えしないので、どれも同じに聴こえてしまうんですね。あまりにも世界観が確立してしまっているのが辛いところ。でもその世界観は彼女しか持ち得ないものです。他の誰も太刀打ちできません。ファーストアルバムは衝撃を受けました。名作であります。機会があれば聴いてみてください。

誰より好きなのに  これは彼女の中では一番有名な曲かもしれません。いい曲だと思います。

切りがないので、この辺でやめておくことにします。やっぱり長くなったなあ。今回はビデオ紹介なのでやむをえないということで。それでは